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まちのイベント
第11回 せせらぎまつり開催
『奉仕の気持ちにあふれた地域の輪』 −第11回せせらぎまつりが開催されました。
■ 主催/ せせらぎまつり実行委員会、 渋谷区 社会福祉協議会
■ 日時/ 2010年 5月16日(日) 10:00〜16:00
■ 会場/ 渋谷区 総合ケアコミュニティ−・せせらぎ
渋谷区 スポ−ツセンタ−駐車場
「奉仕の気持ちにあふれた地域の輪」これがせせらぎまつりでした。
会場の皆さんが、取材している私に微笑んでくれてうれしかったです。
(幡ヶ谷La Vie 石川弥里 記者)
「せせらぎの輪」
緑あふれる会場、「渋谷区総合ケアコミュニティ・せせらぎ」の中庭の一角には、「せせらぎ」の名の由来となった小川が流れています。

平成11年、旧・教育大学(現・筑波大学)の跡地に、渋谷区が、ボランティア活動の拠点として今のボランティアセンターや高齢者介護福祉施設を建てました。大学移転当時から手つかずに残った「せせらぎ」は、ボランティアや介護従事者の人たちの憩いの場となっています。

まつりの前日、センターの職員や社会福祉協議会の人たちが、きれいに掃除をしていました。
まつりの日は快晴。両手に買い物袋を持った人たちが、涼と静けさを求めて、せせらぎを囲んでいました。荷押し車が道路のタイルに引っかかって困っているおばあさんがいて、せせらぎを囲んでいた人たちが立ち上がり、おばあさんを助けていました。
こんな会場から離れた一角でも、地域は地域で助け合う、せせらぎの輪が見られました。
せせらぎまつり
せせらぎまつり 入り口
せせらぎまつり
せせらぎまつり 会場
せせらぎまつり
大盛況のデイ若草
せせらぎまつり
本当に81歳!?
せせらぎまつり
若草寮販売の堆肥
● 「地域のボランティア」の輪
西原、幡ヶ谷、初台地区を中心とする、87のボランティア団体や協賛グループが、所狭しとテントやブースを広げ、日頃のボランティア活動をPRしました。お年寄りや、障害のある人、それを支える人たちが、作品の展示即売、実演、体験教室を通して、観客を魅了。観客も、そのパワーに応えるべく、チャリティー募金を行い、教室の生徒として活動に一緒に参加しました。
せせらぎまつりには、頑張ろう、支えようという、地域の輪がありました。
● 「子どもたち」の輪
「お花がきれいに咲きます。野菜がおいしく育ちます。どんどん買ってください!」
芝生広場でひときわ目立ち、声を張り上げる小学生、中学生、高校生たち。幡ヶ谷地区にある児童養護施設、若草寮の子どもたちでした。若草寮は、親の事情により、家庭での養育が困難な子供たちが一緒に支えあいながら暮らす家です。子どもたちは、生ごみから作った堆肥を袋詰めして、1個10円で販売していました。数袋購入し、抱えながら帰る人もいて、好調な売れ行きでした。
「一生懸命売ります。このお金は寮に寄付されるので、たくさん売りたい。寮のみんなが喜ぶものが、1つでも多く買えるのであれば、私はうれしい」。寮に暮らす17歳の少女の言葉です。寮の職員、ソーシャルワーカー、社会福祉協議会の人たちに囲まれながら、子どもたちは互いに手をつなぎ、道行く人たちに笑顔で声をかけていました。
若草寮には、互いを思いやる、子どもたちの輪がありました。
● 「お年寄り」の輪
「広告の紙で作ったカード入れよ〜」「しおりもあるわよ〜」「タダよ〜」「いっぱい持って行って〜」「こっちも見てって〜」。
施設の入口で、10人ほどのおばあちゃんたちが、あらゆる老若男女に、次々と、自分たちの作品を紹介し続けていました。パワフルでした。
「デイ若草」。10年前、上記・若草寮に出入りして、子どもたちとおしゃべりしたり、得意の折り紙で一緒に楽しんだりしたいと発足した、お年寄りの団体です。作品は逸品。チラシを格子状に織り込んだ額縁。布や折り紙の切れ端を織り込んだ壁飾り。特にディズニーのカレンダーを切って作ったプーさんの紙袋は、ウオルト・ディズニーでも文句が言えないだろう出来で、客足もとぎれることがなく、有志に募る募金箱はチャリンチャリンと絶えず音をたてていました。
「10円でもいいの。み〜んなで施設に募金するとか決めるの」「手先が器用で良かったわね」「あら、私はおしゃべりが器用よ」「それでいいのよ」「み〜んなが主役。みんなが先生」「み〜んなの役にたてればいいのよね」
デイ若草には、あらゆる人たちを受け入れ、あらゆる人たちの助けになりたいという、懐の深い、お年寄りの輪がありました。
● 「垣根を越えた技術者」の輪
全盲の人、外国の人、小学生の集団・・・。親子連れなどの平均層とは、ちょっと違った人たちが、足を止める団体がありました。「渋谷パソねっと」。名の通り、パソコンをずらっと並べ、ボランティアで教えています。会場に来れないお年寄りや障害者の人にも出張して教えます。この日は、視覚障害者用の音声ソフトも完備して全盲の人に対応。慣れない小学生には、おかしと、キャラクター付きマウスと、パソコンゲームで楽しんでもらう。外国人にも英語で丁寧に説明していました。
1枚200円で即売されるうちわは、表が押し花、裏がパソコンで作った自分の名前とシンボル。売り上げは、常に枯渇している、パソコン教室のインク代や紙代に変わります。見本として40人近いパソコンサポーターのうちわが飾られていました。19歳から81歳のサポーターが所属しているそうです。
最高齢のサポーターの方がやってきて、説明をしてくれました。「俺は特攻隊の生き残りです。食糧難・仕事難で紹介された仕事が、GHQでタイプライターを打つ仕事で、20年続けました。年だからパソコンが苦手で・・・なんて(笑)。俺より年上の生徒は会ったことがないですよ。死ぬ気でやればなんでもできる。ここまで生き残った俺ができることは、アメリカ人だろうが、日本人だろうが、若かろうが、年寄りだろうが、人に喜んでもらい勇気を持ってもらうことです」と、誇らしげに特攻、GHQ時代の写真が載った自作ホームページを見せてくれました。「そうです。私たちは、家にいても、どこにいても、その人の世の中が広がるお手伝いをしたいのです」。代表が付け加えてくれました。
渋谷パソねっとには、パソコンを通して、障害も、年齢も、国境も、戦争の苦難も、あらゆる垣根を越えた、誇り高い技術者の輪がありました。
● 輪に囲まれて
いろいろな地域の輪に囲まれ、私は取材後、とても幸せな気分でした。集まった人たちの途切れることのない笑いが、改めて人間のすばらしさを伝え、力を与えてくれたのだと思います。渋谷に引っ越して2カ月。新参者の私にも「記事、楽しみにしてるよ」と微笑みかけてくれました。私は受け入れられたのです。
あなたも地域の輪に加わってみませんか?
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